目黒線洗足駅から渋谷行きのバスに乗り、原町交番で下車。渋谷方面に向かって歩きます。電信柱に「目黒原町教会」の看板が見えたら、教会の玄関は正面です!

バス通りから一歩奥まっているため、入り口の小道には掲示板を置いています。掲示板が見えたら道は正しい。まっすぐに進みましょう。車が駐車していても気にせず、まっすぐにどうぞ。

小道の正面に屋根に小さな十字架がついた建物が見えたら、おめでとう、目的地です。無事に到着しました。

あれ?玄関が二つある、と気がついたあなたは観察力あり。実は、教会堂の玄関に加えて、牧師さんのご自宅(2階)の玄関があります。迷わずに教会堂の玄関に向かってください。教会堂に入る扉は、たぶん、開いています(礼拝の時間)。入りましょう。

 

可能な方は入り口で手指のアルコール消毒をお願いします。

噴霧器の中身は、添加物の入っていないアルコール単体です。

お熱が無いか、気になる方は測定も可能です。皮膚に触れないタイプの体温計。

マスクの着用もお願いします。耳ひもにウレタンを使っていないタイプのマスクです。ご自分の使い慣れたマスクをご持参いただいてももちろん大丈夫です。

受付には聖書(共同約)と讃美歌21を準備しています。必要な方はお使いください。

今日来られた方のお名前を記入する帳面があります。よろしければ記入をお願いします。参加者数などの推移を把握することに使わせていただきます。

東側玄関から入ると、受付がある場所をホワイエ(玄関ホール)と読んでいる場所に着きます。礼拝堂が右手に見えます。

コートをかける場所とお手洗い(2ヶ所)は礼拝堂の右側にあります。

礼拝堂の正面です。緑色の十字架は、以前の会堂で使用していものを移築しました。

お好きな椅子に腰掛けてください。小さい篭がありますので、手荷物を入れる方はご自由にお使いください。

礼拝堂の正面です。講壇は、高さが低いものになっています。礼拝はリモート配信を行っています(ご希望の方は直接ご連絡ください)。そのため、礼拝中はパソコンが講壇の脇に置かれています。

正面から見たところです。天井には、梁があります。また、空気が動くように天井に扇風機がとりつけられています。この礼拝堂は24時間換気システムとなっており、講壇側に空気が引かれています。

 

礼拝堂の椅子には赤いベルベット状の布座面があり、また、聖書や讃美歌を置く台がついています。椅子の塗料には刺激が極力少ない品を選んでいます。

礼拝堂の上を見上げると天然の光を取り入れる窓がいくつも見えます。

前の礼拝堂から引っ越してきたオルガンです。現役で、良い音を出します。

逆向きに進んでホワイエ(玄関ホール)に出てみましょう。大きな窓と両側の玄関が開いていて解放感にあふれています。とりわけ、新緑の季節はとても気持ちが良い空間です。

ホワイエ(玄関ホール)の天井にも木の梁がありWoodyな雰囲気です。

こちらが第二礼拝室。大きな窓があります。少々残念なことに窓の向こう側は隣の家ではありますが、それでも自然の風を入れることができます。大きな礼拝堂に居られない体調の方でもこちらで同時に礼拝を守ることができます。写真撮影のため、電気が点灯していますが、蛍光灯が苦手な方は消灯してください。

第一礼拝の直後は、教会学校の分級室としても活躍します。

第二礼拝室のみ、土足禁止となります。体調のすぐれない方が横になれるようにという考えからです。よろしくお願いします。

第二礼拝室から大きな礼拝堂を見ています。窓があり、献金、聖餐などの際に第二礼拝室に居る方が、必要に応じて手を出すことも可能な構造となっています。それがご無理な方には、窓に鍵をかけることも可能な作りですので選択いただけます。レースカーテンを開けるも閉めるも自由です。

大きな礼拝堂から第二礼拝室の窓を見た様子です。このように見えます。

第二礼拝室も、他の場所同様に24時間換気システムですが、特にこちらは、冬場に寒くなりすぎないように温度を調節する換気システムです。もっとも窓を開放する際には、窓からの外気の影響の方が強くなります。

お手洗いは2ヶ所あります。そのうちの一つです。狭い空間ながら、車椅子が利用しやすいようにと考えて設計したものです。換気扇があり、窓も開きます。

無香料の石鹸と紙を置いています。

ホワイエ(玄関ホール)の西側玄関寄りの場所にある台所です。小さいですが使いやすく、礼拝後のお茶などを用意したりする際に活躍します。

西側玄関を出たところです。小さいながらも緑の植樹をしています。

・風が通り抜ける会堂を目指す

 目黒原町教会は2020年12月に会堂を新築しました。それまでの幼稚園を併設していた会堂で、2階部分に礼拝堂があった会堂からの変更となりました。2013年6月に協議を開始し8年をかけて新しい会堂ができました。新しい会堂は、1階を礼拝堂としています。バス通りに面した東側玄関、ならびに反対側の西側玄関の二つの玄関を持ち、両側を開放することで風が会堂を通り抜ける構造です。

 

・どなたにとっても居心地の良い安心して礼拝を守る空間を目指す

 特徴としては、木材の梁を天井に配置するとともに床面を木目調としたWoodyな雰囲気のこじんまりとした居心地の良さがあります。外見のみならず、ジョイ建築設計事務所ならびにペテロ建設のご協力の下、建材、塗料にいたるまで身体への負担を極力減らし、どなたでも安心して会堂で礼拝を守れることを優先しています。この会堂建築準備会のメンバーには、化学物質過敏症(建材中の化学物質や洗剤柔軟剤中の香料、ウレタンなど多くの物質にアレルギー反応を起こし、喘息や光過敏による頭痛や神経症状など多彩な症状で具合が悪くなる疾患)の患者が参加しており、建材や外壁、壁紙、椅子の塗料の一つ一つについて実物を用意いただきアレルギー反応が出にくい品を検討し建築にあたりました。加えて、窓が開放できる第二礼拝室を設け、大きな礼拝堂に居ることが難しい体調の方(前述の疾患を含む)ならびに配慮が必要な方が同じ時間に会堂内の隣の部屋で礼拝を守ることを可能にしています。外壁には、呼吸できる壁と言われるモルタル(ラスト地白州そとん壁)、断熱材はウレタンを使用しないセルロースファイバーを使用、1階の内装材はホタテ貝を原料とするチャフウォール白を、壁紙は紙クロス、オガファーザーのDKMGミックスを使用しました。礼拝堂の講壇や椅子の木の塗装はウレタンを含まないVATONナチュラルフィニッシュを使用しました。光過敏への対応として、調光器具ならびに講壇上部に間接照明を取り入れました。使用においても、手指消毒用アルコールは添加物を含まないアルコール単体、手を洗う際には無香料の石鹸と紙を使用、常備マスクは耳ひもにウレタンを使用しない品を使用しました。

 

・お手洗いへのこだわり

 お手洗いの構造については、多くのポイントについて福祉がご専門の教会員の方からアドバイスをいただきました。会堂1階に2ヶ所のお手洗いがあり、そのうちのひとつは、車椅子の使用しやすさを考えて設計しました。

 

 アレルギーにおいて反応する物質は各人各様ですので、完璧ではありませんが、このようなコンセプトを極力考慮して建設し使用している会堂は、時代のニーズに沿ったものであると思います。「全世界に行き、造られたすべてのものに福音を宣べつたえなさい(マルコ16:15)」と言われた主が、全ての人に祈りと賛美の会堂をお与えくださるように。

化学物質過敏症にやさしい環境は、すべての人にやさしい(Multiple Chemical Sensitivity Awarenessから引用)、からです。