あっという間に、6月半ばを迎えようとしています。今月は全国規模の会が3つあり、とても忙しいのですが、その分時間の経ち方が早いような気がします。
今週は、全国教会婦人会連合の中央委員会が行われました。オンライン開催でしたが、わたしは常任委員をしており、常任委員は集まることになっていたので事務局のある日本キリスト教会館に行きました。中央委員会では各教区から活動や現在の状況を報告いただくのですが、中部教区からは、現在の能登半島の様子を聞きました。建物が崩れた輪島教会はプレハブを建てて礼拝をささげていることは聞いていましたが、他の教会や付属施設の被害も大きく、手当てができていないことを知りました。かつて町にいた人がいなくなり、お店もなくなり、静かに町が変わっていく恐怖を語られた方がいたそうです。地域が失われていく中での教会の役割や立場は何なのか、わたし自身が考えさせられました。
全国規模の2つ目の会は、来週行われる全国委員研修会です。これも、全国教会婦人会連合の集会ですが、婦人会連合をよく知るため、また連なる一人ひとりをよく知るために行われる研修会です。対面の集会になりますので、オンラインとはまた違った大変さがありますが、直接会ってお話しできる喜びがあります。わたし自身は楽しみにしている集会です。
3つ目が全国社会委員長会議です。これは再来週に行われる日本基督教団の集会で、全国の社会委員長が日本キリスト教会館に集まって来ます。社会委員長会議のテーマは「大規模災害に備える」というもので、能登半島地震の際の教団や教区の動き、さらには現在の様子とこれからの見通しなどを伺う予定です。各教区に大規模災害に備えてのアンケートを事前に行いましたが、教区差がはっきりと出ていました。大きな自然災害を経験した教区は、マニュアルや組織が作られていましたが、まだ経験していない教区はあまり準備が進んでいないようです。特に、東京教区の5支区の準備不足が顕著でしたが、わたし自身の動きも鈍いのが現状です。南支区としても、一回集中して取り組まなければならないと感じます。他教区の報告を聞くことで、良い刺激が与えられることを願います。また、教区間の協力や教団や他団体との連携などを具体的に考えることができればと思います。
大規模災害に備えると同時に、人口減少への備えをしていかなくてはならないと感じています。どの集会でも、次を担う人がいないために、今の活動を続けることができるかどうか分からないという声を聞きます。残すべきものとそうではないものを見極める心と目が必要です。ラインホールド・ニーバーの祈りを思い出します。「神よ、変えることのできるものについて、それを変えるだけの勇気をわれらに与えたまえ。変えることのできないものについては、それを受けいれるだけの冷静さを与えたまえ。そして、変えることのできるものと、変えることのできないものとを、識別する知恵を与えたまえ。(学校法人聖学院ホームページより)」祈りつつ、道を見い出していきたいと思います。