2024.03.07

3月になりましたが、寒い日々が続いています。体調を崩さないように気をつけたいと思います。

先日の執事会では、無事に予算案を立てることができました。しかも、皆さん前向きで、わたしが心配することはなかったと思いました。信仰告白志願者の試問も無事に終わり、承認されました。大きなことが無事に終わり、安堵と感謝の思いです。本当に明るい気持ちで、新年度を始めることができそうです。

聖書研究・祈祷会では、創世記の学びが始まり、8章まで進みました。ノアの箱舟の物語を1章ずつ丁寧に読んでいますが、今まで気がつかなかった視点を与えられました。ノアは慰めという意味の名前で、呪われた大地に慰めをもたらす人として生まれました。洪水によって、神が造られた命あるものはすべて拭い去られますが、ノアとその家族、すべての生き物のつがいは箱舟に入り、命を守られます。洪水が起こる原因は、人が心に思い計ることはすべて悪く、神が人を造ったことを後悔されたからです。そして人だけでなく、あらゆる生き物を拭い去ろうと神は決断されますが、ノアは好意を得て守られ、またあらゆる生き物が命をつなぐために箱舟に入り生かされます。そして、洪水後の新しい世界で、神の祝福を受けて増え広がっていきます。

 

洪水の後、神は「人に対して大地を呪うことは二度とすまい(創世記821)」と言われました。人間の罪深さは変わりませんが、神はその罪ある人間と共に生きていく決断をされ、大地への呪いに終止符が打たれました。罪ある世界を引き受け、共に生きようとする神の決意がノアを通して示されます。神がノアに目を留め守られたことは、世界にとっても、私たちにとっても慰めです。神は罪あるものをも生かそうとされるからです。御自分が造られた命あるものを祝福し、生かそうとされる神。現代は自分の命の価値が見えにくいですが、神の目から見れば尊い大切な命であり、神は守り、生かそうとされます。ノアの存在が、私たちに慰めと希望を与えるものであることに気づきました。神が造り、大切にしてくださっている自分と隣人を、わたしも大切にしていきたいと思う学びの時でした。

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