2023.05.18

昨日は暑かったですね。今日も気温が上がるそうなので、体調を崩さないように気を付けましょう。

今日は、キリスト教の暦では「昇天日」と呼ばれる日です。復活されたイエス・キリストが天に昇られる日で、この出来事がペンテコステにつながります。ただ、平日のため(?)、教会では意識されることの少ない日だと思います。「しかし、実を言うと、わたしが去って行くのは、あなたがたのためになる。わたしが去って行かなければ、弁護者はあなたがたのところに来ないからである。わたしが行けば、弁護者をあなたがたのところに送る(ヨハネによる福音書167)。」これは、イエスさまの言葉です。イエスさまが去ることで、弁護者が来ると言われ、この弁護者が聖霊です。聖霊の働きは、イエスさまの救いの業を明らかにすること、私たちに御言葉を理解させ、信仰を与えること。日々の生活の中で共に祈り、信仰生活を導くもので、私たちの一番近くにいてくださる方です。

目黒原町教会の礼拝では、ペトロの手紙一から御言葉を聞いてきました。21日の礼拝でペトロの手紙一が終わります。続いて、ペトロの手紙二を読み進めますが、改めて信仰生活には聖霊の働きが不可欠であると思いました。困難の多い信仰生活の中で、信仰を保ち続けることは本当に大変です。その大変さには二種類あって、信仰生活を続けることの難しさと生き生きとした信仰を保ち続けることの難しさの両方を感じます。前者は病や高齢のために礼拝出席が難しくなった人たち、さまざまな事情から自分には信仰がなくてもいいのではと悩む人たちです。後者は礼拝に出席しているものの自分の信仰についてあまり問わず、今のままでよいと思う人たち、自分の“キリスト者としての生き方”にあまり注意を払わない人たちです。

 

聖霊は自由に吹く風のような存在です。礼拝に来ることのできない一人ひとりのところにも降り、信仰を強め、「神が共におられる」ことを確信させてくださいます。“信仰がなくても大丈夫”と思っている人たちの信仰の灯を、消えないように守ってくださいます。同時に、礼拝の只中に来て、一人ひとりに御言葉を届けてくださいます。御言葉を自分に語られた言葉として受け止めさせ、信仰を生き生きとさせます。自分たちの信仰を振り返る機会を与え、悔い改めを促し、神のもとに立ち帰らせてくださいます。今、本当に必要なものは聖霊であると感じます。主イエスの昇天があったからこそ、聖霊の降臨がある。そのことを特に覚えて、次の礼拝に臨みたいと思います。

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